食料品売り場や大型スーパーで見かけることのあるチェリモヤは、その食べ方や味が未知で、まだ手を出していない方も多いかもしれません。
このフルーツは、明確には定義されておらず、出展により異なるが、世界三大美果の一つと表現されることが多々あり、また「森のアイスクリーム」とも称されるほどおいしいと評判です。
こんなに魅力的なら、一度は試してみたくなりますよね。
今回は、どのようにして手に入れ、どうやって食べるのか、また、チェリモヤがどのようなフルーツなのかを詳しく解説していきます。
チェリモヤの発祥と栽培方法
チェリモヤは元々ペルーのアンデス地方が原産で、高度1000〜2000メートルの山岳地帯で栽培されています。
日本国内でも、気温が30℃を超えないように注意しながら育てる必要があります。
ちなみに0℃を下回ると枯死する可能性が高くなるのです。
害虫に強く、暑すぎず涼しい気候であれば栽培がしやすいのが特徴です。
花は雌雄異花で、人工授粉が必要です。
この木は高さが5〜10メートルにもなるため、生育するにはそれなりのスペースが必要です。
種を植えてから実がなるまでには約4年かかります。
主にカリフォルニアやチリからの輸入が多いですが、日本国内でも栽培されており、10月から12月にかけて旬を迎えます。
その味はカスタードクリームに似ており、甘さが際立っています。そのため、マンゴーやマンゴスチンと並び、世界三大美果に数えられています。
また味の特質として甘さ以外にも軽い酸味やクリーミーな質感もあり、その味の複雑さもまた美味しいと評価されているのです。
チェリモヤの栄養価
チェリモヤはどのような栄養素を含んでいるのでしょうか。
糖質
アイスクリームを思わせる甘さの秘密は、豊富な糖質にあります。
この果実には果糖、ショ糖、ブドウ糖が含まれており、これらは消化が良く、体力が低下している時には特に効果的なエネルギー源となります。
葉酸
葉酸は貧血の予防に役立つほか、妊娠中の女性には胎児の正常な発育を助けるために推奨されています。
カリウム
体内の余分な水分を排出するカリウムは、むくみの解消や高血圧の予防に有効です。
食物繊維
水溶性と不溶性の食物繊維が含まれていて、便秘の解消や腸の健康を支える効果が期待できます。
チェリモヤのおいしい食べ方
チェリモヤは、収穫後に追熟が必要です。
収穫時は緑色ですが、追熟により皮が茶色に変わり、桃のような柔らかさになると食べ頃です。
追熟は20℃から25℃で行い、冷蔵庫には入れずに常温で管理します。
食べる直前に冷やしてもよいでしょう。
食べ方は、半分に切ってスプーンで食べるのが一般的ですが、種を取り除いてスムージーにしたり、冷凍してシャーベットとして楽しむのもおすすめです。
甘みと栄養が詰まったチェリモヤの魅力
チェリモヤは「森のアイスクリーム」や「世界三大美果」の名で親しまれています。
バナナやマンゴーを彷彿とさせる甘みと酸味が特徴で、栄養価も高いため、特に女性や妊娠中の方におすすめです。
育てるには広いスペースが必要で、日本での栽培は難しいかもしれませんが、豊富なビタミンとミネラルを含むため健康にも良いです。
日本のスーパーではまだ珍しいですが、オンラインで冷凍されたチェリモヤを購入できる店舗もありますので、試してみる価値はあります。